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イタリア大連立内閣発足へ

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>>> 27 aprile 2013 <<<

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今日のテーマ: Governissimo
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まずは、1年前 2012年4月29日発行分で書いた以下を引用させて頂きます:



 前回、昨年(2011年)10月1日付発行分に、

   介入だけではなく大胆な金融政策で“結果的に”円高を断固阻止する、
   強くしたたかな“l'arte di arrangiarsi”を日銀と政府に要望します。

 と書いて終わりましたが、まさにその後10月31日、政府・日銀は史上最大の
 為替介入を行いました。しかし予想通り、75円割れ阻止の効果はあったもの
 の、円安トレンドへ反転する威力はなく、76~79円台を低迷していました。 
 (中略)

 通貨安戦争の敵は狡猾です。強力な材料を周到に準備しています。第2第3の
 エルピーダを決して出さないという grinta (ガッツ) を政府・日銀が持って
 いるのかどうか…



2年前から「日銀と政府に要望」していた「大胆な金融政策」を、まさに一字
一句違わず最優先事項に掲げた安部内閣が昨年誕生し、日本は救われました。


 Bank of Japan: pronti a tutto per sconfiggere la deflazione

                        Redazione Finanza.com

 日銀: デフレを克服するためには、何でもやる


「大胆な金融政策」を全くやる気がなかった民主党と白川日銀には深く失望し、
逆にそれを断行した安部首相、浜田参与、黒田日銀を強く支持します。

自民党の政策には全面的には賛同しませんが、「大胆な金融政策」を積極的に推
進しているのが現内閣のみの為、自民党を支持するしか選択肢がない状況です。

第3極の新党は、「大胆な金融政策」を支持した上で、別の項目で違いを見せて
頂きたいと願っております。


また今後1ドルが100円を超えてくると、再びどこかの為替操作国が騒ぎ出すで
しょうが、“日本の”マスコミに積極的に伝えて頂きたいのは以下の3点です:

「通貨安戦争」は、今回日本が発端で始まったものでは全く無く、この5年来
日本は一方的な被害者であり続けてきたものであるということ

為替と商品が高いか安いかは、シラっと金融危機以前2007年の水準と単純比較、
さらに10年以上のチャートと共に見せるのが一目瞭然でフェアだということ

「円安で値上げは不可避」と言う会社を紹介する場合、過去3年間ドル円が80円
近辺だった頃に値下げをしていたのかどうか、そして2007年以前ドル円が120円
近辺だった頃にはどうしていたのかも同時に報道すること


「キプロス茶番劇」「イタリア政局不安扇動」でのユーロ安誘導、「北朝鮮ミサ
イル不安扇動」等々、円高が終わっては困る国々による様々な対抗策が打たれて
いますが、日本の「大胆な金融政策」による大きな流れは変わっていません。

浜田参与がちらっと示唆した「消費税増税先送り」も、非常に賢い戦術です。

アメリカのバーナンキ、欧州のドラーギに全く引けを取らない黒田総裁も非常に
頼もしく、今後も期待しています。

以下、キーワードをイタリア語で示しておきます:

アベノミクス: L'Abenomics

三本の矢: tre frecce

大胆な金融政策: una risoluta politica monetaria

機動的な財政政策: una politica fiscale flessibile

民間投資を喚起する成長戦略: una strategia di crescita` per stimolare
               gli investimenti privati

量的緩和: il quantitative easing (allentamento monetario)

2%のインフレ率: il tasso di inflazione al valore del 2%

通貨安戦争: la guerra valutaria



前置きが再び長くなってしまいましたが、今回の主題はイタリアの政局です。

ご存知の通り2月のイタリア総選挙で、下院では中道左派連合が過半数を得たも
のの、上院では過半数に達せず、単独の政党としてはグリッロの「五つ星運動」
が第一党に躍り出るという波乱の結果となり、未だに新政権が樹立していない
状況ですが、今週になってようやく政権の目途が立ってきました。

当初中道右派のベルルスコーニは、中道左派のベルサーニとの Governissimo
(ゴヴェルニッスィモ = 大連立)を提案するもベルサーニはこれを拒否、ベル
サーニは「五つ星運動」に接近するもグリッロはこれを拒否、グリッロは既成政
党全てを拒否、5月が任期だったナポリターノ大統領の後任にプローディ等を擁
立するも否決されベルサーニは党首を辞任、紆余曲折の末、ナポリターノ大統領
が異例の再選となったのでした。

そしてナポリターノ大統領は、アマートやレンツィの名前も挙がる中、中道右派
の合意の下、中道左派・民主党の副書記長レッタを次期首相に指名しました。

これにより、中道左派連合と中道右派連合の大連立内閣が発足する見込みです。

以下、注目の発言・記事と共に振り返ってみます:

Steinbrueck aveva commentato il voto italiano dicendo di essere
"inorridito dalla vittoria di due clown" (allusione a Berlusconi e
Grillo).
                        Corriere della Sera

シュタインブリュック(ドイツの次期首相候補)はイタリアの選挙結果を受けて
「2人の道化師(ベルルスコーニとグリッロを示唆)の勝利に驚かされた」と
コメント


ドイツやイギリス、アメリカの大多数の人々はこの発言に同意していたでしょう
が、ナポリターノ大統領は違いました。ドイツを訪れていたナポリターノ大統領
はこの発言に毅然と抗議、予定されていた会談をキャンセルしたのでした。

欧米メディアは、グリッロを「元コメディアン」と強調し嘲笑気味に扱うことが
多いですが、彼を表す第1の言葉はまず「ブロガー」であり、ネットを地盤とし
た市民活動家であるということです。

またどこかの日系新聞が、グリッロを「イタリアの橋下」と報じていましたが、
共通点は「第3極」というだけで、これも本質は全く異なっていると思います。

グリッロは今の日本にはいないタイプで、あえて言うなら、怒り新党の有吉氏か
マツコの30年後、もしくは北野誠氏の10年後あたりならあり得るかと思います。

橋下氏は、20年前に地域政党から大躍進したボッシがぴったり当てはまるでしょ
う。石原氏と組んだことによって、橋下氏は消えてしまい、イタリアのような政
治革命は立ち消えになり、日本の政治改革は更に後退することになりましたが。

地域政党のボッシが、最右翼のフィーニと連合を組むことはあっても、党を合併
するなどということはただの自滅行為でしかなく、日本ではそうなりました。

話を戻し、以下は MoVimento 5 Stelle = 五つ星運動 のWikiサイトです:

MoVimento 5 Stelle - Wikipedia
http://it.wikipedia.org/wiki/MoVimento_5_Stelle

この大文字になっている「V」のデザインは、アノニマスの仮面でもおなじみの
映画「V for Vendetta」から取られ、「Vaffanculo」を表します。

Vaffanculoの意味については以下をご覧下さい:

パロラッチャ イタリア語の汚い俗語
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/5769/linguax.html

彼らの集会は「V-Day」と呼ばれ、Vaffanculo dayを意味しています。

この言葉の表す通り、彼らは既存の政治体制全てに反対し、緊縮財政にも反対、
雇用の安定、欧州連合からの離脱等を掲げ、既存のテレビメディアを使わず、
インターネット上に渦巻く大衆の不満を一手に集め大躍進を果たしたのでした。

しかし、左派にも右派にも協力せず政局が停滞すると、世間の批判を集めるよう
になり、党内にも疑問の声が上がり始めたのですが、グリッロは頑なに連立を拒
否し続けています。

この3か月のイタリア政局を見ていて、欧米メディアは滑稽に嘲笑し軽蔑気味に
報じていましたが、私はある意味非常に“民主主義的”だと感じていました。

グリッロの声は、多くのイタリア国民が持つ不満を忠実に表していました。
選挙結果は、イタリア国民の想いを忠実に表した結果だったのでした。

国民の7割はユーロ圏残留を望んでいますが、その為には緊縮財政が必要です。
選挙では、緊縮財政継続に投じた票がわずかに上回りましたが、反対派とほぼ拮
抗していました。両方とも、国民の声でした。ナポリターノ大統領は全員の意見
を尊重し、粘り強く話し合いを続け、最大限の人々の合意を模索し続けました。

レッタの大連立内閣は、欧州連合に緊縮財政の緩和を求めていく方針です。


Berlusconi: "Non ci sono problemi veri".

ベルルスコーニ:「(レッタに関して)何の問題もない。」


Letta: "Nodi restano, ci vuole tempo".

レッタ:「(中道右派との)わだかまりはまだある、時間が必要だ。」


Letta al M5S: "Non abbiate paura di mescolarvi, scongelatevi".

レッタ、五つ星運動に:「協力し合うことに恐れず、態度を軟化してほしい」


Grillo: "Con questi non ci mescoleremo mai".

グリッロ:「彼ら(右派と左派)とは、絶対に協力しない。」


Grillo: "Il governo che sta nascendo e` un'ammucchiata degna del miglior
bunga bunga.

グリッロ:「今度誕生する内閣は、ブンガブンガ乱交パーティーだ。」


結局今回のイタリア政局で、最大のアジテイターはグリッロ、最大の功労者は
ナポリターノ、最大の敗者はベルサーニ、最大の勝者はベルルスコーニでした。

「ベルルスコーニとは絶対に大連立しない」と拒否し続けてきた中道左派連合に
とっては、この結果は苦渋の選択でした。

一方、上院でも下院でも中道左派連合に票数は及ばなかったにもかかわらず、
ベルルスコーニは選挙後から訴えていた「ゴヴェルニッスィモ (大連立)」に
こぎつけ、新政権の一部を担うことになったのです。

ドイツを始め欧米の首脳たちが「やれやれようやく財政悪化の根源ベルルスコー
ニが退いたか」と思っていたのも束の間、こんなにも早く政権を裏で操る存在と
して復活してきたのでした。

レッタの他に首相候補として名前が挙がっていた重鎮アマートや、若き中道左派
のカリスマであるレンツィ(フィレンツェ市長)よりもレッタを支持したのは、
彼がベルルスコーニの側近の甥であり、操り易いとの思惑からかもしれません。

おそらくベルルスコーニは今後、影の薄いレッタを手の上で踊らせ、グリッロに
悪役を押し付け、緊縮財政を迫る欧州連合から国民を守る“救世主”として支持
率を上げていこうとしているのでしょう。

右派と左派のバランスをどう取っていくのか、まずはレッタの新政権がどのよう
な布陣になるのか、まだまだイタリアの政局から目が離せません。

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(13/03/29号より)

Adesso la palla passa a Napolitano.
[アデッソ ラ パッラ パッサ ア ナポリターノ]

今、ボールはナポリターノにパスされた。
[ima boolu-wa napolitaano-ni pasu-sareta]

★italiano!イタリアーノ!
http://www.mars.dti.ne.jp/matsuken/italiano/
L'Italia ingovernabile,
ora tocca al Quirinale ed al "governo del Presidente".
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